オユトルゴイ坑内掘り 2023年第1四半期に本格的にスタート

1月18日、リオ・ティント・モンゴル社はオユトルゴイ坑内掘りを2023年の第1四半期に本格的に開始することを発表した。オユトルゴイ鉱山の株主であるモンゴル政府と英豪資源大手リオ・ティント社は坑内採掘の関連作業及び法規制の課題解決を進めた結果、第2四半期の坑内採掘の開始予定を前倒した。

坑内掘りの開発事業の開始により、露天掘り以外に地下1.3㌔の坑内からの採鉱が可能になる。坑内掘りは、2025年までに今後3年間で採掘量3万㌧、2028年に最大採掘量•生産量は9万5000㌧を見込んでいる。

昨年1月25日、オユトルゴイ坑内掘り開発が本格的にスタートし、開発に向けての第一の発破指示をロブサンナムスライ・オユンエルデネ首相とリオ・ティント社のヤコプ・スタウスホルム最高経営責任者(CEO)が下した。昨年1月以降、鉱体の下部を横断掘削し、底部の爆破を進めてきた。

今後、破砕された鉱石は選鉱場から建造した19基の鉱石ダンプまで大型トラックで運ばれ、クラッシャーを通すという。坑内採堀はブロックケービング手法を予定している。ブロックケービング法を使用することで、コスト低下、生産性の向上を図っている。

坑内掘りが完全稼働すれば、モンゴルは世界5位に並ぶハイテク坑内掘りを有し、主要な銅産出国となる。また、モンゴルの経済及び国家予算への収益が3倍になると期待される。オユトルゴイ社は坑内掘り稼働により年間売上額が50億米ドルに増額し、その分、国へ支払われる年間ローヤルティ税額が通常の3倍にあたる約7000億トゥグルグとなると見積もっている。

オユトルゴイ鉱山の露天掘り銅工場は2010年から建設が始まり、2013年7月9日に5800㌧の銅が採掘された。オユトルゴイ坑内掘りは国内で初の坑内掘り事業となる。本格的稼働とされるまでの期間は、開発費はリオティントとターコイズヒル・リソースが負担する。オユトルゴイ鉱山の埋蔵量の約8割が坑内掘りである。

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